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2006.08.11 *Fri

『号泣する準備ができていた』

号泣する準備はできていた 夏休みに入ったけど、旦那さまが通常通りに通勤なので、まるで私がズる休みでもしているような、気がします。今日は普段行きたいけどなかなか行けない―病院巡りをしてきました。歯列矯正のために歯医者さん、両目視力差のことで眼科、そして年一度の婦人科検査も。
 
 ついに病院の待ち合わせ室で読み終わりました。買ってから読んでない、そして文庫書が出たと思い出した江国さんの直木賞受賞作:『号泣する準備はできていた』。

 この頃思うけど、江国さんの作品は秀逸さが溢れながら、実にその奥にある味わいはとても濃厚なのです。12短篇でできたこの1冊もそう。

 ワイン、タバコ、夜のバー、食べ物、おしゃれな品々、そして上品さと淋しさの漂ういろいろな場面etc. 江国の描く世界は、私にはピンと来ないシーンもあれば、分かる分かるすごく分かるという共鳴感もあります。どれも細かくて、ちょっと放すとすぐに消え失せるような瞬間的なものばかりで、しかし、江国さんだからこそ、それらのちょっとした変化でも全部感じ取って、上手く描き出すことができたと思います。

 『号泣、、、』の物語のなか、すべてがうまくいっているように見えるなか、何もかも全部崩れてしまうかも、この「現状維持できている・自然な流れに従う」というバランス感がとても絶妙。女性の感覚・勘でしかわからない微妙なシーンもあちこち出てきます。そんな「黙っておけば何となくわかるけど、言い出したら訳分からなくなる」という混沌な気持ちたち、文字であんなに鮮明に表現できるなんて、さすが江国だなぁと、感心しました。
 
 あとがきで江国さんがこう書いてありました:
 *「いろんな人たちが、いろんな場所で、いろんな記憶を持ち、いろんな顔で、いろんな仕種で、でもたぶんあいも変わらないことを営々としている。」
 *「たとえば悲しみを通過するとき、それがどんなにふいうちの悲しみであろうと、それ人には、たぶん、号泣する準備ができていた。喪失するためには所有が必要で、すくなくとも確かにここにあったと疑いもなく思える心持ちが必要です。」
 もしこれからの人生のなかで号泣する時が必ずやってくるとしたら、私も江国さんの筆下の女性たちのように、静かにそれらのすべてを引き受ける準備のできるようになりたい。
 

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CATEGORY : *feeling | THEME : 読書メモ | GENRE : 本・雑誌

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